ルノワール展
なんといっても、色合いの美しさ。
筆のタッチが見て分かるほど荒く残るのが
これまでの私が、正直、好きだと思えなかったところだったのが
その描き方こそが、美しい表情を作っている、と思える。
絵画に求めるものが、前の時代とは変わったのかもしれない。
描く画家の方も、絵画を描かせる、または飾ろうとする方も。
美しく壁を飾るもの。 楽しく幸せなもの。
見る、と言っても、鑑賞するとか、じっくり見る、というのでなく
なんとなく眺めていて(と言っては失礼かもしれないけど)
幸せな気持ちになれるような、そんな絵たち。
最近の展覧会では、たいてい音声ガイドが用意されているので
せっかくなので、いつも利用している。
その背景や、画家の言葉などを聞きながら見てると
美しさを求める姿が垣間見えるよう。
この音声ガイド、松阪慶子さんのナレーションだったのが
この優美な雰囲気にとても合っていて、それも楽しい。
それともう一つ、興味深かったのが光学調査。
X線写真と、赤外線写真を用いた調査の内容も展示されていて
その分析も、下書きや書き直しの有無や、緑色のこだわりとか
なかなか面白かった。
芸術作品 ・・・っていうと、
どうも敷居が高く感じてしまったり
一般的なジャンルとか評価とかで思い込んでしまっていたり
そんなモノを、さらりと取り払ってくれたようです。
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コメント
お~行ってきたのね!
私も何とか時間をとって行こうと思ってるよ。
音声ガイド、利用したことないけど、松阪慶子さんとは、豪華やね~今度利用してみます。
7月になったら京都でボストン美術館展があるよ~これも行きたい!と狙ってます。
投稿: EKKO | 2010年6月13日 (日) 23:49
よかったよ~
やっぱり、絵といい、音楽といい
実物に出会った時の感じ方って、
なんか特別な気がするよね。
投稿: yuri | 2010年6月14日 (月) 00:17