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ルノワール展

国立国際美術館

Sn3i0412

ルノワールを始めとする‘印象派’の作品は
個人的には、それほどには関心を持っていなかった。
 
もう少し時代をさかのぼった絵画の方が、
見てみたいという気持ちが強い。

なので、せっかくだし… という程度の動機だったのだけど
行ってみて本当によかった。
行かなかったら、後で後悔した。そんな気持ちになる。

もっとも、行ったからこそ言える話で、
行かなきゃ知らずに通り過ぎてた訳だけど。
 

なんといっても、色合いの美しさ。
 
筆のタッチが見て分かるほど荒く残るのが
これまでの私が、正直、好きだと思えなかったところだったのが
その描き方こそが、美しい表情を作っている、と思える。
 
絵画に求めるものが、前の時代とは変わったのかもしれない。
描く画家の方も、絵画を描かせる、または飾ろうとする方も。
 
美しく壁を飾るもの。 楽しく幸せなもの。
 
見る、と言っても、鑑賞するとか、じっくり見る、というのでなく
なんとなく眺めていて(と言っては失礼かもしれないけど)
幸せな気持ちになれるような、そんな絵たち。
 
最近の展覧会では、たいてい音声ガイドが用意されているので
せっかくなので、いつも利用している。
その背景や、画家の言葉などを聞きながら見てると
美しさを求める姿が垣間見えるよう。
この音声ガイド、松阪慶子さんのナレーションだったのが
この優美な雰囲気にとても合っていて、それも楽しい。
 
それともう一つ、興味深かったのが光学調査。
X線写真と、赤外線写真を用いた調査の内容も展示されていて
その分析も、下書きや書き直しの有無や、緑色のこだわりとか
なかなか面白かった。
 
芸術作品 ・・・っていうと、
どうも敷居が高く感じてしまったり
一般的なジャンルとか評価とかで思い込んでしまっていたり
そんなモノを、さらりと取り払ってくれたようです。

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コメント

お~行ってきたのね!
私も何とか時間をとって行こうと思ってるよ。
音声ガイド、利用したことないけど、松阪慶子さんとは、豪華やね~今度利用してみます。
7月になったら京都でボストン美術館展があるよ~これも行きたい!と狙ってます。

投稿: EKKO | 2010年6月13日 (日) 23:49

よかったよ~
やっぱり、絵といい、音楽といい
実物に出会った時の感じ方って、
なんか特別な気がするよね。

投稿: yuri | 2010年6月14日 (月) 00:17

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