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書に知る、優しさとか力強さとか

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武田双雲氏の書道展です。

書道って、少し敷居が高いというか
どう見たらいいのかよく分からないというのが正直なところで
例えば‘絵’のような好みとか圧倒されるとかいうイメージが
あんまり無いような、そんな気がしていたんです。
 
けど、双雲さんの書く文字は、メディアやポスターなどで見て
なんとなく、何かが伝わってくるようで好きだったんです。
 
ひとつひとつの作品(文字)に短いコメントのような言葉が添えられ
その込められた思いを表すように
荒々しかったり、柔らかだったり、模様のようだったり。

いちばん印象的だったのが「心」という文字。
見た瞬間はそれが「心」と書かれているものとは分からず
心臓そのものの姿のように見えてドキッとしました。
 
最後のコーナーではモニター画面を使って映像でも見せていて
これもとっても面白い表現でした。
この中でも出てきた「心」は、人の顔の優しい表情のようで
文字の形としての面白さと、そこに込めるものの自由さに
‘書’というか文字で表現するって、奥が深いんだな~と。
 
展示の前半で、作品に添えられていた活字だった言葉たちが
後半には、大きな紙面に、様々な大きさの文字で
さらさらと、きままに書き記したかのようにいっぱい書いてあって
それを読んでいるだけで、優しい気持ちになったり
励まされたり、笑顔になったりする私がいました。

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