絵画三昧
まず、『フェルメールからのラブレター展』
予想通りの長い列でしたが、行列の途中に作品ガイドや紹介リーフの紙が置かれていて、それを手に取りながめていたりしたので、時間は思ったより早く感じました。
絵の表現の緻密さに目を奪われたのも予想通りだったのですが、描かれた絵から読み取ることのできる当時のオランダの暮らしぶりがとても興味深い作品ばかりでした。
待ち時間に読んでいたリーフに、絵に描きこまれた「内面的意味」というものが書かれてあって、例えば「薔薇」は「愛」を、「さいころ」は「運命・空しさ」を、「ワイン」は「血・放蕩」を、意味しているのだと。
音声ガイドを聞きながら絵を見ていたら、とある絵で「がい骨」について「‘限りある人生を有意義に’という意味が込められている」と解説があり、その説明でストンと腑に落ちた心地よさがありました。
展示の一番最後にあったフェルメールの作品は、光と影のコントラストが素晴らしく、描かれた人の表情を見ているだけでその想いが伝わってくるようでした。
そして、『ワシントン・ナショナル ギャラリー展』
「印象派オールスター☆夢の競演」と書かれたサブタイトルのとおり、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ロートレック・・・
本当に贅沢な顔ぶれの沢山の作品を観ることができるんです。
油彩画だけでなく、素描やパステル画などもあって、絵というものの純粋でシンプルな面白さを堪能することができました。
ポストカードを何枚か購入したのですが、上↑の画像にある、モネのひまわりが描かれた庭の絵(ヴィトゥイユの画家の庭)と、ゴッホの白い薔薇の絵は、私が持っていたその画家の印象とは違った色彩の作品でもあり、その絵の前で長い時間を過ごしてしまいました。
絵を見ているだけなのに、こんなに豊かな気持ちになるのはとても幸せなことだと思いつつ、ちょっと疲れた脚を癒したいと思います。
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